インナードライのケアに乳液は必要?

インナードライは皮脂(油分)が多いから乳液は不要?

乳液を使わないとさらに乾燥が悪化するのでは?と不安になりますよね。

でも大丈夫です。

乳液の役割と、インナードライの本当原因を知ってください。

乳液を捨てたくなりますよ?

インナードライのケアに乳液は不要

インナードライのケアに乳液は不要です。

使っても構いませんが、肌に油分が多くなりニキビができやすくなったり、過酸化脂質が増えて毛穴がブツブツになるなどメリットがないからです。

乳液は皮脂不足を補うためだから

乳液の中身って知っていますか?

だいたい水分が6割くらいで3割くらいが油分です。これは製品によって比率が違いますが、ブランドによってはクリームより油分が多い場合もあります。

つまり化粧水に油分が乳化したのが乳液。

役割は皮脂の代わりとなる油分を肌に与えることです。

女性は男性より皮脂量が3分の1です。男性は多すぎますが女性は少なすぎる人が多くいます。そこで乳液によって皮脂不足を補います。

インナードライ肌なら皮脂不足ではないので乳液は不要なのです。

乳液で肌にフタは古い知識で勘違い

化粧水で潤した後、乳液の油分で肌にフタをする。これによって肌水分量が維持されると信じられてきました。

ですがこれは古くて誤った知識です。

確かに皮脂膜が「分厚ければ」肌水分量の蒸発を防げます。例えばワセリンみたいに濃い被膜です。

でも肌は「真っ平ら」ではありません。

キメがあるので溝がいっぱいあります。だから柔らかい乳液の油分は、ほとんどがキメの溝に入ります。なのでそれ以外はフタになっていません。

だから乳液を使っても肌の水分蒸発は代わりません。つまりインナードライ改善に効果的なメリットはないのです。

乳液には界面活性剤があるから使わないほうがいい

乳液は化粧水に油分が乳化したコスメです。

水と油は混じらないので乳化剤が必要です。それが界面活性剤です。

乳化に使う界面活性剤は非イオン界面活性剤なので刺激はありません。ですが肌の角質層にある細胞間脂質(セラミドなど)を壊してしまいます。

後に説明するように、インナードライの原因はセラミド不足です。そのセラミドに悪影響を与える界面活性剤をわざわざ使う必要はありません。

乳液くらいではほとんど影響がありませんが、乳液はブランドと製品によって界面活性剤の量が多いものがあります。そういった乳液を選んでしまうと、インナードライはさらに悪化することになります。

【例外】洗顔後1時間で皮脂が戻らない人は乳液使用もあり

インナードライのケアに乳液はいらないのは間違いありません。

ですが、洗顔後に皮脂の戻りが遅い人は例外です。

皮脂の戻りが遅いと肌常在菌が悪玉菌よりになります。弱アルカリに傾いてしまい、肌が刺激に弱くなってしまいます。

この刺激に弱いというのがインナードライのきっかけとなります。

洗顔をしっかりして1時間経っても皮脂が全く戻ってきていないようなら、人工的に油分を少し補ってあげたほうが肌常在菌バランスが回復しやすくなります。

ただその場合でも、スクワランなどのオイル美容液を1滴加えれば十分。何も界面活性剤を使っている乳液に頼る必要性はありません。

インナードライは化粧水だけではケアできない

乳液が必要ないのなら、では化粧水だけでケアすればいいのでしょうか?

答えはNO!です。

乳液もNGですが、化粧水だけのケアもNGです。

化粧水の役割は水分補給ではない

インナードライは肌水分量が低いのに皮脂量が多い状態です。

そのため多くの人が化粧水で肌を潤そうとします。これでインナードライが改善するはずと。

しかし全く意味がありません。

化粧水は一見肌に水分が浸透しているようですが、実際はほとんど浸透していません。

また浸透してもすぐに蒸発しており、結局は少し浸透しては蒸発しているだけ。普通の水より蒸発時間が遅いだけです。

では何の効果があるのか?というと、角質をふやかして柔らかくする効果です。

これにより角質が硬くなるのを防ぎ、ターンオーバーが正常に働くように導くのが化粧水の効果です。

だからインナードライの原因である肌水分量の増加には全く効果がありません。

化粧水で肌水分量を増やそうとするとインナードライは悪化する

一時期でも肌水分量が上昇し、角質も柔らかくなるならデメリットはないのではないでしょうか?

でも違います。

市販の化粧水の多くはインナードライを悪化させます。

大幅に目立ってデメリットではありませんが、化粧水を何度も重ね付けしたり、大量に使うと明確に逆効果になります。

なぜなら、肌に水分が付着すればするほど、角質層内部にある水分が一緒に蒸発するからです。

例えばお風呂上がりに急激な乾燥を感じると思います。

あれはお湯で角質層の細胞間脂質が溶け出し、代わりに水分が角質層に浸透し、通常より多くの水分が浸透しているからです。

その水分がお風呂上がりに急速に蒸発するため、結果的にお風呂に入る前より水分が減ってしまいます。

化粧水の大量使いやパックなどはこれと同じ現象を引き起こしてしまいます。

つまり水分を補おうとする意味で化粧水を使うと、インナードライはさらに悪化してしまうのです。

インナードライに必要なのはヒト型セラミド美容液

ではインナードライのケアに必要なコスメ、アイテムは何なのでしょうか?

正解は「ヒト型セラミド美容液」です。

これしかありえません。

インナードライはセラミド不足が原因

インナードライとは、

  • 肌水分量が低い(正確には角質層の)
  • 皮脂量が多い

この2つです。

この内、肌水分量が低いというのは角質層にあるセラミドが不足しているからです。

角質層の水分量の80%はセラミドです。

SK-IIなどに多く含まれているアミノ酸は10%くらいです。でもセラミドは化粧水には多く配合できません。この点からも化粧水がインナードライのケアに向いていないのが分かりますね。

セラミド不足=バリア機能不足で肌が皮脂を多く出す

ではなぜ皮脂が多く出るのか?

一般的には乾燥しているから、保湿のために皮脂が多く出ると言われています。

ですが皮脂に保湿効果はほとんどありません。

ですが、オイルを肌に塗ると刺激を感じにくくなります。皮脂膜が刺激をブロックするからです。

乾燥肌はピリピリと刺激を感じやすい肌質です。ですがインナードライは皮脂が多いので乾燥肌特有の敏感さがありません。それだけ皮脂が刺激をブロックしているからです。

ですが、本来の刺激ブロックはセラミドの役割です。

セラミド自身が脂質であり、セラミド同士が水分を挟んで何層にもミルフィーユ状態を作ります。この複雑な層が外部からの刺激をブロックしています。

でもセラミドが減ってしまうと刺激に弱くなります。

この刺激から肌を守る仕組みがバリア機能です。

セラミドは角質の成長とともに上に上がってくるので、一度減ってしまうとなかなか元に戻りません。

その間、肌が無防備になるので、すぐに出せる皮脂が多く出る……

これがインナードライの仕組みです。

インナードライこそ洗顔をしっかりするべき

インナードライは洗顔を控えめにしろという説が有力です。

しかしそれは間違いです。

インナードライこそしっかり洗顔する必要があります。

洗い過ぎはセラミドを減らすけど皮脂が残ってもインナードライが悪化する

インナードライは皮脂量が多いので普通肌質より汚れが多くなります。

皮脂量が多いため水では落ちきりません。

かといって洗顔料でしっかり洗うと、角質層のセラミドが減ってしまいます。セラミドは脂質なので皮脂汚れと一緒に洗浄されます。

だから洗顔をしすぎるなと言われるのですが、そうなると皮脂汚れが残ります。

皮脂汚れが残ると酸化した皮脂がしばらく肌に残ります。

過酸化脂質(酸化した皮脂)は非常に攻撃性が高く、肌をずっと刺激し続けます。

インナードライは外部からの刺激に対して、不足したセラミドの代わりに皮脂を多く出してカバーするトラブルです。

つまり洗い残して酸化した皮脂が肌を刺激するため、余計に皮脂が分泌されることになります。

だからインナードライといってやみくもに洗顔を軽くすると、実は逆効果で余計に皮脂が出ることになります。

しっかり洗顔してすぐにセラミド美容液で乾燥しないしオイリーにならない

でもしっかり洗顔するとセラミドが減ってまた乾燥がひどくなります。

どうすればいいのか?

正解はヒト型セラミド美容液をしっかり塗ることです。

洗顔後にセラミド補給ができていれば、バリア機能が回復するので皮脂の必要性を止めることができます。

多くのインナードライケア方法は、セラミド美容液を使うことを必要としていません。

ヒアルロン酸やコラーゲン、グリセリンなどの保湿成分だとセラミドを増やすことはできません。足りないセラミドはセラミドじゃないと増やせません。

だから、しっかり洗顔するとセラミドが減ってしまうのを解決できないので、あまり洗うなと言われるのです。

でもヒト型セラミドの美容液なら根本原因のセラミド不足を解消できます。だから洗顔は普通にしてもらって大丈夫なんです。

インナードライでも長時間の洗顔はダメ

しっかり洗顔と言いましたが、30秒以上も洗い続けるような洗顔方法はNGです。

なぜなら、洗顔料を使う限り、皮脂汚れを浮かせるのにそんな時間はかからないからです。

お皿洗いで油ものを落とす際も、時間をかけたからといって油汚れが落ちるわけじゃないですよね?

洗顔も同じで、皮脂汚れは時間を欠けて落ちるものではありません。洗顔料が肌に付着した瞬間にほとんど浮いています。

要は洗顔料の洗浄力、これが汚れの程度にマッチしていれば、洗顔なんて15秒あれば十分なんです。

インナードライの洗顔は優しくが定番となっているので、洗浄力がマイルドなタイプが選ばれがち。

確かに普通の固形石鹸でないといけないことはありませんが、短時間で洗ってもすっきりしない洗顔料なら、それで時間をかけて洗うより、きつめの洗浄力の固形石鹸で一瞬で洗い上げるほうがセラミドは減りません。

インナードライのケアに必要なセラミド美容液の条件

インナードライのケアには乳液ではなくてヒト型セラミド美容液だと説明してきました。

ですがセラミド化粧品にはいろいろなタイプがあります。

ただ単なる保湿目的なら他のタイプでも目的を果たせます。

ですが、インナードライのケアになら、セラミド美容液はヒト型や他条件が必須となります。

ヒト型セラミドが必須~天然・疑似はインナードライに不向き

セラミドには大きく分けて3種類あります。

  • ヒト型
  • 天然(馬などの動物性・米などの植物性)
  • 疑似(花王キュレルが代表)

となっています。

ヒト型の主流は人工的に作られたセラミドです。

一見、天然のほうが良さそうですが、天然セラミドは人の肌に馴染みません。なのでバリア機能回復には役不足。

疑似セラミドに至っては角質層にあまり浸透しません。

なんでも天然のほうがいいイメージですが、ヒト型セラミドは人のセラミドと同じ構造です。だから角質層内部に浸透して馴染みます。

人工と言っても植物から作られるので石油由来ではありません。疑似セラミドは石油由来ですけどね。

美容液がいい理由~油分が少ないのを選べるから

なぜ美容液がいいのか?

これは、乳液やクリームだと油分が多いからです。でも美容液だと油分フリーのものから選べます。

実際にはセラミドを配合するのに油分が必要なので、オイルフリーを選ぶことは基本できません。ですがわずかに油分があれば十分なので、オイル感を感じる心配はありません。

セラミドは1%以下の濃度で十分な効果を発揮するので、油分をたくさん使って高濃度に配合する必要がありません。

美容液なら油分を使わなくてはならないという制約がありません。だから美容液がベストなんです。

乳液タイプの美容液は避ける

インナードライのケアにはヒト型セラミドの美容液がベストですが、美容液によっては油分が多いものがあるので注意が必要です。

そもそも美容液というタイプに制約はありません。

一般的には美容成分一番濃いアイテムとされいますが、実際は違うことがよくあります。

一番余計なものが入っていないのはビタミンC美容液です。成分表を見ると5つくらいまでです。

ですがセラミド美容液は基本的に油分が少し必要です。それに加えて、使い心地を人気の乳液に近づけている製品があります。つまり油分が多い美容液というわけ。

セラミド美容液は各ブランドで特色差が出やすいので、インナードライケアに使うなら油分量が多い乳液タイプは避けるべきです。

成分表でセラミド1(EOP)配合を確認

ヒト型セラミドはさらに12種類に分類されます。

そのうち、セラミド1が配合されているのがインナードライのケアに最適です。

なぜなら、セラミド1がバリア機能に欠かせない種類だからです。

バリア機能が弱いと肌荒れして赤く炎症を起こしやすくなります。些細な刺激も肌奥に通してしまうからです。

この悪化した究極の状態がアトピー肌です。

このアトピー肌に特に欠如しているのがセラミド1なんです。

超長鎖脂肪酸というタイプで、他のセラミドより首が長くて、他のセラミドが作った層を貫通して強固にする、いわば鉄筋コンクリートの鉄筋みたいなセラミドです。

このタイプのセラミドをアシルセラミドと呼びます。

インナードライの根本原因はバリア機能不足なので、アシルセラミドであるセラミド1配合は欠かせない条件です。

価格帯は最低3,000円台が普通で上限は1万円までで選ぶ

基礎化粧品はブランドによって価格がまちまち。

一説ではプチプラとデパコス高級コスメの差は容器代だけなんて話もあります。

これは一部正解なのですが、ヒト型セラミド美容液に関しては安すぎるものは全く期待できないので注意。

理由は、セラミド自体が安くないからです。原材料費として。

特にアシルセラミドであるセラミド1は飛び抜けて高価です。

セラミド1は0.1%などの低濃度で配合されるのが普通ですが、それでもかなりのコスト要因になります。

つまり、ちゃんとしたヒト型セラミド美容液を選ぶなら、100円均一や1,000円程度のプチプラコスメはありえないのです。

結果、だいたい3,000円台から1万円くらいが理想となります。

1万円以上となると差はあまりありませんし、逆にセラミドではない目新しい美容成分を売りにしていることが多いです。そういった成分はあまり期待できない上にインナードライのケアには全く不要ですので、高すぎる美容液は無視しておけば十分です。

インナードライに適したヒト型セラミド美容液

  • セラミド複数種類
  • セラミド1配合
  • ベタつかない処方

これらの条件を満たした製品の一例です。

インナードライに快適かつ必要な内容バッチリ
ETVOS モイスチャーライザーセラム

ETVOS モイスチャーライザーセラム

定価4,000円。まあ安くはないですが、インナードライ肌のことを考えたら最適中の最適です。

メーカーがインナードライのケアに推奨しています。こういった自信は珍しく、口コミでもインナードライケアに使っている人が多くいます。

ヒト型セラミド5種類。これは他ブランドでもめったにない特徴で、濃度より種類の多さが重要なんです。そこを抑えていてこの価格はむしろ優秀。

重要な使い心地ですが、かなりさらっと仕上がります。ヒト型セラミド美容液でここまでネチッとしないのも珍しいです。

このブランドの化粧水にはセラミド未配合です。このあたりも分かっているなあといった感じ。

インナードライ肌なら化粧水+この美容液で十分です。快適に肌を保てますよ。

衰えも気になるならこれ1つ
アスタリフト ジェリーアクアリスタ

アスタリフト ジェリーアクアリスタ

さらに価格が上がって1万円!

まあこの価格帯になるとガクッと買う人が減るのですが、アスタリフトのセラミドジェリーだけは別。これだけはこの価格帯なのによく売れています。

理由はトライアル期間中に分かる違いです。普通、トライアルで試しても塗った直後くらいしか明確に実感ってないですよね。でもこれは、トライアルが終わってから明らかに違いを感じます

となると、1万円でも買ってしまうというわけです。

ヒト型セラミド3種類にナノ化が難しいアスタキサンチンやリコピンを配合。アスタキサンチンはビタミンCやEの1000倍以上ですよ。

普通は油分が増えるセラミド美容液ですが、アスタリフトは特殊分散技術でほとんどオイルフリー。

塗ってしばらくはベタッとした感じが残りますが、これは水に馴染むポリマージェルのせい。普通のポリマーと違って水で動きやすく、表情を重くしないのにピンと下感じが出ます。これも人気の理由ですね。

ちょっと贅沢ですが、インナードライも衰えも気になるならこれ1つでO.K. 高価な美容液はこれ以上いりません。

皮脂分泌を抑える医薬部外品美容液

予算があれば使いたい補助美容液です。

医薬部外品効能として皮脂分泌を抑える作用があります。

予算があるなら試す価値あり
RAIZ クリアNo.6

RAIZ クリアNo.6

国産米から作られる医薬部外品成分ライスパワーエキスNo.6の美容液。

この成分は皮脂分泌を抑える作用があります

とは言ってもかなりマイルドで、ベタベタオイリー肌がスパッとサラサラ肌になるとかではありません。

男性のように元から多い皮脂量にはあまり期待できませんが、女性のような本来皮脂過剰じゃない人には期待大。

価格は5,000円ほどとまあまあ。

優先すべきはヒト型セラミド美容液なので、予算があるなら追加利用がおすすめ。

特にメイクの皮脂くずれが気になる人には、プリマヴィスタのような化粧下地に頼るより肌負担が減ってグッドです。